Webサイトの制作会社を替えるには?注意点や問題点を解説
Webサイト、ホームページの制作会社の変更を検討したことはありませんか。
そもそも乗り替えたいと考える理由は何でしょうか。
- デザインを変えたい
- リニューアルしたい
- 保守費用が高い
- 運用サポートが高い
- レスポンスが遅い
など、様々な理由が考えられます。
どのような理由であっても、乗り替えには相応の労力がかかります。
ですが、事前に準備しておけばスムーズに乗り替えることができます。
現在のWebサイト、ホームページの制作会社から乗り替えたいとお考えでしたら、ぜひ本記事をご覧いただき参考にしてください。
- 制作会社を乗り替える時に確認するポイントが分かる。
- 現状のサイトをそのまま引き継ぐ時の課題が分かる。
確認事項はたくさんあるので、時間をしっかり確保
スムーズに制作会社の乗り替えを行うには、様々な事項を確認しておく必要があります。
その中で特に確認しておくべき点として下記が挙げられます。
契約期間
契約期間が残っているかどうかを確認しておきましょう。年間単位で契約更新などされているケースがありますので、予め調整が必要になるでしょう。
データ
納品されているサイトのデータが手元にあるか確認しておきましょう。リニューアルなどでコーディングし直す場合には必要ではないケースも多いですが、保守や運用のために制作会社を変更する場合には必要になることもありますので、確認しておきましょう。
著作権がどのようになっているのかについても確認が必要です。
サーバー、ドメインの情報
サーバーやドメインを制作会社が全て管理している場合は、移管作業が発生しますので事前の確認が必要です。特にドメインは移管までに時間を要する場合がありますので、早めに確認しておきましょう。
CMSなどの接続情報
CMSの管理画面へのログインに使用するIDとパスワードがあれば、それらも控えておきましょう。
他にもデータベースへのログイン情報やFTPへの接続情報などWebサイトに関わる様々な情報は可能な限り把握しておくことをオススメします。
分析ツールなどのアクセス権限
Google Analytics 4(GA4)やGoogleサーチコンソールなど分析ツールへのアクセス権限も整理しておきましょう。ヒートマップなど他のツールを利用していることもあるかと思いますので、そちらも契約の状態など把握し引き継げるものは準備しておくと良いでしょう。
可能であれば、管理者権限でそれぞれのアカウントを所持しておくことをオススメします。
引き継ぐ場合には、こんな課題も
リニューアルなどで大きくサイト構成を変更する場合には、WebサイトのHTMLやPHPのプログラムなども大きく変更になり現状のものを流用することはあまりありません。
ですが、現状のサイトをそのままに保守・運用面で制作会社を変更する引き継ぎ対応となると費用が思ったよりかかることがあります。
実は、下記のような点が課題で簡単には引き継げない理由があります。
- サイトの構造、コードや仕組みを把握するコストが必要
- 自社のコーディングスタイル、環境外のソースコードをメンテナンスするのが難しい
- 不具合に対して責任を持てない
などがあります。
サイトの構造、コードや仕組みを把握するコストが必要
サイトの仕組みや作り方は制作会社によってアプローチが大きく違うことがあります。見た目は同じでも全く違う技術で動いていることも多々あります。引き継げる内容か調査する費用や、引き継ぐ場合に必要な技術要件などによってコストがかかってきます。
自社のコーディングスタイル、環境外のソースコードをメンテナンスするのが難しい
各社それぞれコーディングスタイル、利用するフレームワークなどがあり開発環境もそれに応じて最適化されています。それ以外の他社の環境で作られたものをメンテナンスするには、それに応じた環境構築が必要になり、状況によっては対応が難しいこともあります。
不具合に対して責任を持てない
不具合は現状ゼロの状態かも知れませんが、今後発生する可能性があります。
その際に、仕組みを把握しているだけで対応可能なものと全て把握した上でも対応不可能なことがあります。
そういったケースでは、代替案を提案し採用いただく必要があり改修費が必要になります。
全部ひっくるめてメリットがあるか
簡単にまとめると初期費用がかかることとトラブル対応が出来ない可能性があることが課題となります。
修正対応するよりも、作り直す方が安全に業務を請け負うことが出来るケースもあります。
制作会社を変更して、コストを抑えることを目的としているのに真逆の結果になってしまうこともあるので、注意が必要です。
状況に応じて最適な答えを
乗り替えは状況によって、金額的な負担が大きくなったり保守の範囲が狭くなったりとデメリットが発生します。
何が重要なのかを見極め、デメリットをしっかり確認しそれから乗り替えるかどうか決めましょう。