オウンドメディアを評価する方法とは? Googleアナリティクスで分析できる評価指標を紹介
オウンドメディアを運用しているが、どの指標を使って、どう評価すればよいかわからないと困っている企業の担当者も多いのではないでしょうか。本記事では無料でできるGoogleアナリティクスを使ったオウンドメディアの評価方法についてご紹介します。
・オウンドメディアの主要な評価指標がわかる。
・オウンドメディアの評価を自社でできるようになる。
・Googleアナリティクスの数値の見方を知ることができる。
オウンドメディアの目的
オウンドメディアとは、画像や文章などで構成されたコンテンツ群を独立したサイトやページでまとめたメディアサイトと解釈できます。一般的には企業が運営するサイトを指します。
その目的は業種や企業がもつ課題によってさまざまですが、ゴールとして設定されるのは商品購入や問い合わせ、会員申し込み、ホワイトペーパーダウンロードなどです。中には、広告収益により運営しているサイトもあります。
コンテンツを評価する指標
Webサイトの評価方法は多岐に渡りますが、オウンドメディアにおいては①PV数(セッション数)、②離脱率、③読了率、④コンバージョン率の4指標で評価することが望ましいです。
これらの指標はすべてGoogleアナリティクスで分析できます。それぞれの指標の分析と改善方法について紹介します。
PV数の分析と改善方法
PV数はそのページが何回表示されたかを示しています。
Googleアナリティクスでは「行動」→「サイトコンテンツ」→「すべてのページ」内にある「ページビュー数」で確認できます。
PV数を増やすにはSEOの観点が重要になります。狙ったキーワードで検索順位を上げることがPV数増に繋がります。もちろん、ニーズがあるキーワードであることが前提です。ニーズがないキーワードで検索順位を上げても検索してくれるユーザーがいないのでもちろんPV数は上がりません。
検索順位はGoogleサーチコンソールで調べることができます。
SEO対策の他、SNSとの連携も有効な手段です。サイトに記事コンテンツをアップしたタイミングでSNSでも告知することで、そこからの流入が見込めます。また、SNSシェア機能からの拡散も期待できるので、オウンドメディアと相性がいいSNSを活用しましょう。
読了率の分析と改善方法
読了率はコンテンツがどれくらい読まれているかを表す指標です。「ページ滞在時間」も有効な指標ではありますが、記事の長さで違いが出てしまうので、読了率で測ることが望ましいです。
読了率はGoogle Tag ManagerとGoogleアナリティクスを連携させることで計測可能です。
読了率のほか、スクロール率も記事がどこまで読まれたかを測る有効な指標です。
読了率を改善するにはタイトルの付け方や記事の文字数、画像数などさまざまな要素が考えられます。文字ばかりのコンテンツではなく、理解しやすいように画像やグラフなどを用いた記事が良いでしょう。読了率の高い記事と低い記事を比較して傾向を掴むことが大事です。
また、記事を読むのにかかる想定時間を表示することも有効です。
離脱率の分析と改善方法
離脱率とは、全てのサイト訪問に対してそのページが最後となった割合です。離脱率が高いことは、つまりそのページから別のページへの遷移が少なかったことを表しています。
Googleアナリティクスでは「行動」→「サイトコンテンツ」→「すべてのページ」内にある「離脱率」で確認できます。
離脱率の改善には、興味がなかった人向けのファーストビューでの導線や関連記事への導線、ユーザーにとってもらいたい行動に沿ったボタン配置やクリックしたくなるような工夫などが考えられます。また、それぞれのリンクは見出しや画像でわかりやすくすることも有効です。
コンバージョン率の分析と改善方法
コンバージョン率は、サイトに訪れたユーザーの内、サイト内で設定されている目標に至った割合を示す数値です。Googleアナリティクスではランディングページに対してコンバージョン率を見ることができます。「行動」→「サイトコンテンツ」→「ランディングページ」内にある「コンバージョン」で確認できます。
コンバージョン率の改善はコンテンツがコンバージョンに繋がる内容かどうかが重要です。また、コンテンツ内でコンバージョンに繋がる導線が用意されているかも改善ポイントとなります。記事内容に合わせ適切に導線を配置することがコンバージョン率向上に繋がります。
まとめ
オウンドメディアは運用してすぐに成果が出るものではなく、立ち上げから潜在フェーズ、興味関心フェーズ、顕在フェーズと各段階で重要となる指標は変ります。オウンドメディアの立ち上げ段階では、まずはPV数を上げることを第一の目標にしましょう。