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Google検索のAI Modeとは?

Google検索のAI Modeとは?

eyecatch

Googleは最新イベント「Google I/O」にて、新たなサービス「AI Mode」を発表しました。このAI Modeは、検索体験の大幅な進化をもたらす6つの機能で構成されています。

日本での公開はまだですが、近い将来利用できるようになる機能ですので予習を兼ねて本記事でまとめています。

POINTS
本記事のポイント
  • AI Modeのことが分かる
INDEX

AI Modeの主な機能

Deep Search

数百もの検索を同時に実行し、わずか数分で専門家レベルのレポートを生成する機能です。インターフェースは、ChatGPTのようなチャット形式で提供され、ユーザーとの対話によって高度な情報収集と分析が可能になります。

Search Live

カメラを通じて認識した物体や構造に対し、その場で質問に答えてくれる機能です。動画をリアルタイムに解析し、瞬時に反応することで、現実世界と検索体験がより密接に結びつきます。

エージェント

複数のウェブサイトを横断的に検索し、価格や在庫の確認、さらにはフォーム入力まで自動で処理してくれる機能です。煩雑な購入前の作業をAIに一任できるようになるイメージです。

対応がサイト側で必要かどうかは不明ですが、広範囲で利用可能であれば非常に利便性の高い機能となるでしょう。

AIショッピングパートナー

ユーザーとの対話を通じて、状況や用途に最適なアイテムを提案してくれる機能です。

たとえば「雨が多い地域への旅行」といった条件に対して、防水アイテムの提案や、価格が一定額まで下がった際の通知、バーチャル試着などもサポートしてくれるようです。

パーソナルコンテキスト

ユーザーの過去の検索履歴や行動を理解し、それに基づいて検索結果や動作をパーソナライズする機能です。具体的な仕様は未公開ですが、表示順や検索提案などが最適化され、「今ほしい情報」をより的確に届けてくれるようになると予想されます。

カスタムチャート

過去のデータや文脈から推測し、必要な情報を視覚的に提示してくれる機能です。特に、データの関係性を見える化したい場面などで活躍が期待されます。

図表で可視化することを手助けしてくれるような便利機能となりそうです。

それぞれ詳細は、Googleの公式ブログも合わせてご覧ください。

AI Modeで何が変わるか

「AI時代の検索」において、マルチモーダル(複数形式の情報)が重要になるでしょう。

マルチモーダルとは、テキスト、画像、動画といった様々な形式の高品質な情報を統合し、情報の見せ方や伝え方に多様性を持たせることです。

また、AIの回答を経由しさらに情報を収集するユーザーは、Googleの情報によると質が高い傾向があるとされます。こうした背景から、Webサイト運営は「アクセス数」よりも「来訪者の質」を重視する方向に変化していくと考えられます。

Query Fan-Outとは

今までのGoogleは、1つの検索語句に対してベストアンサーを返すことが良しとされていました。

AI Modeでは、クエリファンアウトという技術を用いて、一つの検索語句を軸に考え得るサブクエリを推測し、それらをAIで統合し回答します。

これにより、比較や探索や推論が必要な場面において特に役立つはずです。そして、選択肢や考え自体を絞りレコメンドしていくということに繋がるでしょう。

SEOはどのように変化していくか

AI Mode後のSEOはどうなるのでしょうか。

全てがAIの影響ではありませんが、ゼロクリック検索が増加傾向にあり、今後も増えていくことを考えると今までと同じように自然検索からの集客が継続される可能性は低いでしょう。

今まではユーザーの検索意図に沿ったコンテンツを作る必要がありましたが、今後は「AIに引用されるため」にコンテンツを作るという視点も必要になります。

AIに引用されるコンテンツは特別なものではなく、今までのSEOの延長上にあり、これまでと同様にサイトやコンテンツの専門性がより評価されるのではないかと考えます。

ただし、Googleの「AIの概要」は、検索順位などを活用して情報を要約していることが明記されていますが、AI Modeについてはまだ不明な点が多いです。現状は、SEOと同じように考えつつ、別のアルゴリズムやランク付けで情報を収集される可能性も検討しておくというのが正しいスタンスかもしれません。

サブクエリの分析、研究も必要になるはずです。その中で、今まで顕在化していなかった検索意図が出てくることもあるでしょう。

AIは様々なサイトから情報を収集します。それらがAIのデータとして活用されるため、自社サイトだけでなく、外部サイトなどに自社やサービス、商品の情報を取り扱っていただいているかどうかも重要になるでしょう。

特に、AIがよく参照している情報サイトの研究も必要でしょう。そして、そういったサイトへの露出もしっかりしていく必要があるでしょう。

検索ボリュームの低下は懸念されますが、AIで代表例などにサービスや商品名が出るようになると、その固有名詞による指名検索が増えることも考えられます。

また、GoogleはAI Modeでの広告もすでにテストを開始しています。それらを活用すればトラフィックの減少に伴うサイトの価値の低下は避けられるはずです。

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