ゼロクリック検索とは?アクセス数にどのような影響があるかを解説
皆さんは、ゼロクリック検索という言葉を聞いたことはありますか?
これは、Googleを利用して検索した検索結果の表示を見るだけで検索結果のリンクをクリックせずに終わる検索のことを意味します。
最近では、AIの機能や検索エンジンのアップデートによってより多くのゼロクリック検索が発生していて、米国では60%近くのゼロクリック検索が発生しているというデータもあります。
ここでは、ゼロクリック検索の主な原因と、Webサイト運営においてどのように対応すべきかについて解説します。
- ゼロクリック検索について分かる
- 今後の対応について分かる
AIモード、AIによる概要
Googleなどの検索エンジンを使って情報を検索すると検索結果に、検索した内容に応じた情報へのリンクが一覧で表示されます。
Googleでは最近、「AIによる概要」というまとめが表示される機能や、「AIモード」と呼ばれる検索したクエリに対して、AIが詳細を回答する機能が追加されました。この機能は、ユーザー自らが情報を取捨選択することなく必要な情報を得られる便利な機能です。特に「AIモード」は続けてチャット形式で質問を追記できるので、検索とAIの境目がなくなりシームレスになったように感じます。これらの機能で十分に知りたいことが満たされるとユーザーはWebサイトを見ること無く情報収集を終えます。
強調スニペット
強調スニペットは、ユーザーが検索した情報に合うコンテンツをサイト内から抽出して表示する機能です。AIによる概要とにていますが、1つのサイトのコンテンツをまとめて、画像や文章を組み合わせて表示している機能となります。内容によっては、表になっていたり、動画だったりとユーザー体験が向上するようなフォーマットで表示されます。
これらも同じく、それだけで満足すればゼロクリック検索となります。
強調スニペットは、内容によっては流入に繋がることもあります。
AIサービスによる情報収集
これは、ゼロクリック検索とは定義されていないものですが検索エンジンを使わず、AIとの対話のみで情報を得ることも間接的にユーザーのアクセスを減少させています。
どのように対応すべきか
この流れが大きく変わることは恐らくありません。
Webサイトは、ユーザーとの一つの接点という捉え方をし、InstagramやXなどのSNS、YouTubeなどを活用することを検討しましょう。また、検索エンジンからの流入自体を改善するという点では、購買に結び付くような質の高い検索に広告を出すことも検討すべきでしょう。
最近Google広告では、「AI Max」と呼ばれる検索広告向けのAI最適化オプションが利用できるようになりました。AI Maxでは、キーワードや見出しを自動的に拡張してくれる機能があり、それらは複雑化するユーザーの検索意図を理解して、購買意欲の高いユーザーを狙い撃ちすることを目的としています。
AIを使った検索エンジンの利用が中心となってくると、今までの「単語 + スペース + 単語」のような検索キーワードの構成が徐々に少なくなることが予測できます。検索に対する考え方も変化して、より文章的な検索語句で検索されることが増えるのではないでしょうか。そうなると検索広告のキーワード設定自体が難しくなります。
また、AIによる概要への広告も海外では一部始まっており、それらへの広告表示についても上記と同様に、検索キーワードの設定で解決することは困難です。
それらを見越してGoogleでは広告配信のAI化も進めているようです。
