SEOのために「外部リンク」と「内部リンク」を知ろう
皆さん、外部リンクや内部リンクという言葉を聞いたことはありますか?
サイトを運営するにあたって、知っておく必要があるものの一つです。
Googleには、検索ランキングシステムという検索結果を表示するためのシステムがありますが、その中のコアランキングシステムの一つに、PageRankと呼ばれるものがあります。
このPageRankはGoogleの初期から使用されているシステムの一つで、検索結果にはリンクが利用されているということが公開されています。
本記事では、このリンクについて外部リンク、内部リンクと呼ばれるリンクのされ方それぞれの観点で解説しています。
- SEOのリンクの扱いについて分かる
- 被リンクについて分かる
- 内部リンクについて分かる
外部リンクとは
外部リンクとは、別サイトから貼られているリンクのことを言います。被リンクとも言います。
サブドメインからのリンクも外部リンクとして扱われます。
リンクはまだ効果があるのか?
PageRankは、Googleがサービスを開始した当初から使用されているコアランキングシステムの一つです。このシステムは、ページ間のリンクを投票と解釈し評価します。
このことからリンクはかなり重要な要素に思えますが、実際のリンクの重要度というのは過去と比較して下がってきています。
サイトのランキングを決める要素はリンク以外にもコンテンツやRankBrainなど多数あります。
Googleの検索ランキングシステムは、そのような様々なシステムの集まりですのでリンクがだけが重要ではありません。
過去と比較して検索ランキングシステムで評価される要素が増えており、そのため相対的にリンクの重要度が下がっていると推測できます。
しかし、まだ評価される要素であることは事実で決して無視できるものではありません。
Googleから発信される情報からもそのことが読み取れます。
一例を挙げると、Googleのジョン・ミューラー氏によると被リンクの数は重要ではなく、質をGoogleは見ていると述べています。
Q: 何が最も重要ですか。 一意の参照バックリンクドメインの数またはバックリンクの総数でしょうか?
“What matters most? The number of unique referring backlink domains or the total number of backlinks?”
A: 私たちのシステムではそのような区別はしていないと思います。私の観点からは、リンクの見方がまったく異なるため、サイトへのリンクの総数や Web サイトへのドメイン リンクの総数にはあまり注目しない傾向があります。
“I don’t think we differentiate like that in our systems. From my point of view, I would tend not to focus on the total number of links to your site, or the total number of domain links to your website, because we look at links in a very different way.“A: あるいは、ある Web サイトから非常に優れたリンクが 1 つある可能性があります。これは、そのリンクが 1 つあるという理由で、この Web サイトを関連性のあるものとして扱う必要があるという、私たちにとって非常に重要な兆候である可能性があります。わかりませんが、おそらく大手ニュースサイトのトップページなどからでしょう。したがって、総数は本質的にはまったく関係ありません。
English Google SEO office-hours from February 19, 2021
“Or there could be one really good link from one website out there that is, for us, a really important sign that we should treat this website as something that is relevant because it has that one link. I don’t know, maybe from like a big news site’s home page, for example. So the total number essentially is completely irrelevant.“
https://www.youtube.com/watch?v=zCV6tEt3w0k&t=1629s
このことからも、関連するべきものから重要な被リンクを受けることが大切だと推測できます。
リンクスパムとは
Google検索の検索結果を操作することを目的としたリンクは、リンクスパムと見なされる場合があります。自分のサイトへのリンクを操作する行為も、自分のサイトからのリンクを操作する行為も含まれます。
例えば、ある評価の高いサイトのドメインを買い取り、そこに全く違うコンテンツを載せるなどで過去のサイトの際に受けていた被リンク先のコンテンツを別のコンテンツに差し替える操作したとします。
こういった行為は、リンクスパムと見なされペナルティを受けます。
単純に、リンク集のような質の低いサイトからのリンクもリンクスパムとして扱われてしまいます。
ランキングを上げることを目的としたリンクの売買も禁止されており、高度なアルゴリズムによって簡単に見抜かれてしまいます。
このリンクスパム検知のアルゴリズムは他のアルゴリズムと同じようにアップデートされており、リンクスパムアップデートと呼ばれるアップデートが直近では2022年12月に公開されています。
反対に、リンクスパムではないリンクは、自然なリンクになります。、引用されるようなリンクが良いリンクです。データを参照するために貼られたリンクなども良いリンクです。
詳細なスパムポリシーはGoogleのポリシーページをご確認ください。
過去のリンクのチェック
質の低いサイトからの被リンクを受けているなど必要ではないリンクは、削除する必要があります。
そういった場合には、Search Consoleのリンクから外部リンクのチェックをしましょう。
相手方のサイト運営者に依頼するのが基本的な方法ですが、Googleが公開しているリンク否認ツールによって、リンクを削除することができます。
また、質の低いサイトへのリンクなどもリンクスパムとして扱われる可能性がありますので、こちらから外部リンクを作成する際には、関係性を属性として入れると良いです。
<a rel="sponsored" ......></a>
<a rel="ugc" ......></a>
<a rel="nofollow" ......></a>
リンクについてのベストプラクティスは「Link best practices for Google」をご確認ください。
かなり細かく記載されているドキュメントですが、日本語版はほとんど省略されていますので英語版で確認しましょう。
外部リンクについてのまとめ
- 良い被リンクをもらえるようなコンテンツを作成しましょう
- 不要なリンクを取り除きましょう
内部リンクとは
内部リンクとは、自サイト内から自サイト内へ貼るリンクのことです。
基本的には、関連するコンテンツ同士を繋げることが正しい内部リンクとされています。
クローラーに対して、インデックスされるかどうかについて影響がある要素です。
単純にユーザーの回遊性が高まり、滞在時間が長くなることで価値の高いサイトであると評価される可能性が高まることも期待できます。
Googleの検索エンジン最適化スターターガイドによるとナビゲーションが重要とされています。
検索エンジンのクローラーがサイトを理解するのを手助けすると共に、ユーザー自身の利便性も高めるようなナビゲーションであればあるほどよいです。
関連記事などは、関連性の高いものを積極的に繋ぎましょう。離脱率の高いエリアに関連記事などを配置することは良い施策です。
アンカーテキストについて
アンカーテキストは必ず入力しましょう。そして適切なテキストを心がけましょう。
例えば、そのリンクを押したらどうなるのか「●●を表示」、「●●を確認」などが明記されている方が良いです。
テキストの代わりに、imgタグで画像を挿入しても問題ありません。ですが、alt属性は必ず入れましょう。
こちらも詳しくは「Link best practices for Google」をご確認ください。
インデックスされていないページ
インデックスされないページが増えています。インデックスされるのが当然ではなくなっていますので、可能な限りコンテンツの質を高め、関連ページからの内部リンクを整えGoogleから評価されるページとしてインデックスされるようにしましょう。
内部リンクについてのまとめ
- クロールやインデックスに効果があります。
- メインコンテンツや関連コンテンツを積極的に繋げましょう。
- ナビゲーションを良くするように意識しましょう。
リンクはSEOの一部、そしてまだまだやるべきことはある
リンクだけでも気にすべき部分はかなり多いです。
他の検索ランキングシステムについても理解を深める必要があり、SEO全体で見ると他にもやるべきことは多数あります。
最近では、コンテンツの重要度がさらに上がってきているので良質なコンテンツ制作にも注力が必要です。