Googleが実施するコアアップデートとは?年に数回行われる大きな変化
皆さん、コアアップデートという言葉を聞いたことはありますか?
Googleが検索エンジン(アルゴリズム)の改良をし年に数回、アップデート行います。このアップデートがコアアップデートというもので、皆さんが使えるようにアップデートを公開することを「ロールアウト」といいます。本記事では、このコアアップデートが検索順位にどのような変化や影響を与えるのかという面で、分かりやすくまとめていますのでご覧ください。
- コアアップデートの特徴を知る。
- コアアップデートによって、自社のサイトが受ける影響を理解する。
順位が変わる
ショッキングな話しですが、コアアップデート後にサイトの順位が下がることが割とあります。
こうしたサイトは、ガイドラインに違反したわけではなくアルゴリズムによる措置が取られたわけではないのですが、下がってしまうのです。
例えば、トレンドにあがってくるような内容は、そのトレンド自体のニーズがなくなることで、順位が下がることがしばしばあります。
他にも、ある言葉で検索していた内容が、人々の生活の変化などによって違う情報を求めるようになってしまうなど検索意図が変わることによって、検索順位が変わることも想定できます。ワクチンという言葉も新型コロナウィルスの流行前とあとでは意味が変わったはずです。前までは、インフルエンザワクチンだったものが、コロナウィルスのワクチンへと変化していることでしょう。
この検索意図は、人々の意識の変化や季節などによって変化することがありますので、常に変化するものと認識しておくべきものかと思います。
実際には、順位が下がった理由が上記のようなことから明確に分かれば良いのですが、分からないこともあります。そういった場合はどうするのかというと、何もしなくても大丈夫なケースも多くあります。
Googleのアルゴリズムも完璧ではないので、変化の影響が思わぬところで出てしまい、ユーザーの検索したいページを上手く提示できていない状況になっているだけだからです。この場合には、しっかりと修正され次のコアアップデートで順位が戻ることもよくあります。
コアアップデートの影響により、逆にパフォーマンスを過小評価されていたサイトの順位があがってくることがありますので、それは非常に良いものと受け取って良いかと思います。
ロールアウト前後の影響
コアアップデートを本番環境(一般の人々の検索)へ公開することをロールアウトといいますが、ロールアウトが完了するまでに数週間必要なこともあり、順位の変化はロールアウト前から起こることもあり、徐々にロールアウト前後の境界が曖昧になっているようです。
コアアップデートの傾向
コアアップデートがロールアウトされる毎に、強ドメインの優遇が進んでいますので、その傾向は今後も続くと思われます。公的なドメインや、企業のドメインの方が個人で運営するドメインより上になってしまうことを良く耳にします。これは、E-A-Tに則ったコンテンツやサイトの評価がそのまま結果になって出てきているものと思われます。
また、それらを逆手に取ったディレクトリ貸しという手法が流行っているようですが、ざっくり言えばコンテンツやサイトに大手サイトなどの信用の下駄を履かせるような手法です。Googleから明確な否定の声明などは確認できませんが、ペナルティがあるような情報なども見かけますので避けるべきものと考えています。
さらなる傾向として、YMYL系の順位は大きく変動することがあるようです。YMYL系のコンテンツは特に上位表示させることが難しく、よほどしっかりした企業の権威あるコンテンツでないと上位表示されないものになりつつあります。
しっかりと関連性もチェックしているようで、従来通りユーザーの検索目的の達成があったかどうかなども考慮していますので、検索意図に合わせたコンテンツの提供という基本的なことを抑えておく必要があります。
また、自社の名前などを入れた指名検索は、コアアップデートの影響を受けにくいため、指名検索を得ることは安定した流入を保つ上で、より重要なものになっていくでしょう。