【簡単設定】Googleアナリティクスで『読了率』を測定する方法を解説!
Webページをしっかり読んでもらっているかを示す指標には『読了率』を使うと良いでしょう。同じような指標で『スクロール率』がありますが、そちらについては別記事で紹介しています。
ここでは、『読了率』の意味とGoogleアナリティクスを使った測定方法について解説します。
・「読了率」を測定する必要性を解説。
・「読了回数」を測定するためのGTM(タグマネージャー)とGA(アナリティクス)での設定方法がわかる。
・「読了回数」から「読了率」を算出する方法がわかる。
Webページ(コンテンツ)がどれくらい読まれているかを示す指標について
Webページ(コンテンツ)がどれくらい読まれているかを表す指標にはGoogleアナリティクスの通常設定で取得できる「ページ滞在時間」があります。
しかし、「ページ滞在時間」は記事の長さなどに依存してしまうため、どこまで読まれたかや、記事ごとの比較には使うことができません。
そこでページ内で指定した部分が表示されたかどうかで判断する『読了率』をGoogleアナリティクスに実装して計測する方法を紹介します。
Googleアナリティクスで読了率を実装する方法
『読了率』をGoogleアナリティクスで測定するにはGoogleタグマネージャー(GTM)での設定が必要です。
・GTMの設定
GTMはアカウントを作成し、測定したいWebサイトにGTMコードを埋め込む必要があります。
『読了率』を測定するにはGTMで「変数」「トリガー」「タグ」の3つの設定が必要です。
A 変数の追加
GTMワークスペース画面の左側にある「変数」メニューから組み込み変数の設定ボタンをクリックし設定画面を開きます。組み込み変数の設定画面の下の方にある可視性項目の中の[Percent Visible]と[On-Screen Duration]にチェックを入れます。
×ボタンで組み込み変数の設定を閉じると、組み込み変数に追加されていることが確認できます。
B トリガーの設定
次に「トリガー」メニューから新規ボタンをクリックし、トリガーを作成していきます。左上にトリガー名入力欄(デフォルトは「無題のトリガー」)があるので任意の名前をつけます。(下図では「読了」としています。)トリガー設定の中央のアイコン付近をクリックすると[トリガーのタイプの選択]画面が出るのでユーザー エンゲージメント内の[要素の表示]を選択します。
選択方法は[CSSセレクタ]とし、要素セレクタはページ内で表示されたら読了と判断する要素のクラス名を設定するとよいでしょう。クラス名での設定は「.クラス名」とします。
このトリガーを起動するタイミングは[1ページにつき1度]、視認の最小割合は[1]とします。視認の最小割合は、設定したクラス要素全体のうち何%が表示されたら読了と判断するかの設定になります。[1]と設定した場合、その要素の1%が表示されたら読了となります。
以上の入力ができたら、右上の保存ボタンで保存します。
C タグの設定
次に「タグ」メニューから新規ボタンをクリックし、タグを設定していきます。左上にタグ名入力欄(デフォルトは「名前のないタグ」)があるので任意の名前をつけます。(下図では「読了」としています。)
タグの設定の中央のアイコン付近をクリックすると[タグタイプを選択]ウインドウが出るのでおすすめ内の[ユニバーサル アナリティクス]を選択します。トラッキングタイプ[イベント]、カテゴリ[任意の名称(ここでは「フッター到達」)、アクション[{{Page Path}}]、ラベル[{{Percent Visible}}]、非インタラクションヒット[真]、このタグでオーバーライド設定を有効にするのチェックを入れる、トラッキングIDはUAから始まるGoogleアナリティクスIDを入力します。
続いてトリガーの中央のアイコン付近をクリックし、さきほど作成したトリガー(ここでは「読了」)を選択します。
以上の入力ができたら、右上の保存ボタンで保存します。
プレビューモードで確認後、公開をして設定完了です。
公開は画面右上の公開ボタンから「変更の送信」画面で、右上の公開ボタンをクリックします。バージョンの[名前]、[説明]を記入して続行ボタンをクリックします。
Googleアナリティクスで読了率を確認する方法
Googleアナリティクスでは「行動」→「イベント」→「上位のイベント」で対象のイベントカテゴリ(ここでは「フッター到達」)で読了回数を見ることができ、イベントカテゴリ名をクリックするとページ毎の回数が確認できます。これをプレビュー数で割ることで読了率を測定することができます。