TOP
MISC
GoogleのAI Overviewとは

GoogleのAI Overviewとは

eyecatch

Googleの検索結果に、AIの要約が表示される「AI Overview」(AIの概要)が米国で、一般公開されています。

https://blog.google/products/search/generative-ai-google-search-may-2024

検索クエリに対して、AIが要約したまとめのような内容が表示される機能です。

検索エンジンの表示が変化するということで、SEOに大きな影響があるのではないかと考えられています。

本記事では、AI Overviewとその影響についてまとめていますのでご覧ください。

POINTS
本記事のポイント
  • AI Overview (AIの概要)について理解できる
  • 今後のSEOについて分かる
INDEX

日本での利用について

AI Overviewは、2024年6月の時点では日本では一般公開されていません。

日本語のGoogle検索で利用するには、Search Labsと呼ばれるGoogleの試験的な機能を試すオプションを有効化する必要があります。

他の有効に出来る言語は、こちら参考にしてみてください。

試験的な機能ですので、米国で公開しているAI Overviewとは色々と違う部分があるようです。

SEOへの影響

AI Overviewは検索結果の最上位に表示されるようですので、検索結果の上位表示が画面下部に追いやられ、クリック率の低下を引き起こすことが容易に想像できます。

Googleからは、「ユーザーの満足度は高く、質の高いクリックがAI Overviewから流入していること。ユーザーにとって役立つWebサイトが表示されているので、滞在時間も長くなっている」という内容が記載された記事が公開されています。

https://blog.google/products/search/ai-overviews-update-may-2024

しかしながらまだ開始したばかりの機能ですので、その影響については長期的に確認していく必要があると思います。

特に下記のような点は、今後SEOを進めるなかで課題になる部分です。

クリック無しで終わるゼロクリック検索

ユーザーが検索結果に表示されるAIの回答に満足した場合、Webサイトへ訪問せず離脱することが想定できます。

このようなゼロクリック検索と呼ばれる現象については、強調スニペットやリッチスニペットなどリッチリザルトが検索結果に導入された時にも懸念されました。

そして、これらは実際に影響を与え続けています。

semrushの記事によると、米国の2022年のデータですがデスクトップ検索では25.6%モバイル検索では17.3%のゼロクリック検索が発生しています。

検索キーワードの変更17.9%から29.3%となっており、これらは「検索キーワードの入力だけで満足した=ゼロクリック検索で解決した」という理解も出来るので、合わせて考えるとゼロクリック検索の影響力はかなり大きいと言えるでしょう。

AI Overviewの登場により、ゼロクリック検索がさらに増加する可能性があります。

https://www.semrush.com/blog/zero-clicks-study

検索結果の上位表示

検索結果の上位表示がクリック率に大きな影響を与えています。

先ほどのゼロクリック検索にも繋がるのですが、検索順位の上位表示の価値が低下していく可能性があります。

今後は、上位表示でもクリック率が低くなることが考えられます。

米国でリリースされたAI Overviewは複雑な検索クエリにも回答できる性能を持っています。

長文の複雑な検索を多くのユーザーが利用することで、今まで単語や短い表現で検索していた検索キーワードが変化し、今までと違った検索キーワードのニーズが高まる可能性があります。

そうした結果、現時点で検索結果の上位にあるサイトが今後も同じように流入を得られなくなることがあるでしょう。

どのように対応すべきか

今後のSEOの手段としては従来通りのSEOに加え、AIに取り上げてもらえるコンテンツ作りなどでコンテンツ制作側も機能を利用できるように対応していくことが望ましいと思います。

さらにGoogle ビジネス プロフィールに登録し、MEOを強化することも対策の一つと考えられます。

他にも、Google検索以外の流入を増やすように、SNSの運用等も検討してみると良いでしょう。

広告への影響も

AI Overviewは広告とどのように共存していくのかも、注目すべき点でしょう。

検索広告は、Google広告の中でも扱いやすく効果を見込める非常に良い広告です。

しかし、検索クエリの複雑化やAI Overviewによって画面表示の構成が変化することで、影響を受けていくことになるはずです。

そのような中で最適な広告運用をしていくにはどうすべきか、模索していく必要があります。

直近では、AI Overview内に広告を表示するテストを実施するなどGoogle内でも新たな広告の表示方法を模索しているようです。

今後は、新たな広告を利用することでAI Overviewを上手く活用できる可能性も出てくるでしょう。

まだ日本では一般公開されていませんが、利用可能になったら積極的に研究しマーケティングに活用したいと思います。

https://searchengineland.com/google-tests-ads-ai-overviews-440649

S-Suiteは兵庫県にある神戸新聞総合印刷のデジタルマーケティング専門ブランドです。
ホームページ制作やWEB広告運用、SNS運用支援などのデジタルマーケティングに加え、印刷やコンテンツ制作などを含め総合的な施策でサポート。神戸を中心とした関西圏のお客様にマーケティング支援を通じて貢献していきます。
SHARE
twitter facebook
WHITE PAPER
画像クリックでお役立ち資料をダウンロードできます。
毎月1回、デジタルマーケティングのトレンド、Webサイトの運用ノウハウ、分析手法に関する考察などの情報を発信させていただきます。
企業の広報・Web・マーケティング担当の皆さんの業務に役立つ最新技術やHowToコンテンツをお届けしていきます!
今後は月1回の頻度で配信するので、ぜひチェックして業務にお役立てください。
RELATED