その広告、コンバージョンを計測していますか?実装と運用を解説

Web広告の運用にはコンバージョンの計測が欠かせません。
コンバージョンの計測には、ユーザーのブラウザ上で実行されるものとサーバーサイドで実行されるものがありますが、今回はブラウザ上で実行されるものについての実装方法とその後の運用のコツを解説します。
- タグの計測の仕組みが分かる
- コンバージョンタグの設置ポイントが分かる
コンバージョンの実装方法
Web広告のコンバージョンを計測する準備として、全ページで実行する「共通のタグ」とコンバージョンを計測したいタイミングで実行する「コンバージョンタグ」を導入する必要があります。ここで言う「タグ」とは、小さなプログラムで通常はJavaScriptで実装されているものを指します。
共通タグ
共通タグはHTMLの<head>内に<script>タグで囲って配置します。
この設置する「全ページ」とは、広告やマーケティングで計測したいページ全てを意味します。
広告用に作成したLPのみを指すこともあれば、LPと別で運営している公式サイト全てが必要な場合もあります。
また、実行される順番にも注意が必要です。
共通タグはコンバージョンタグより先に呼び出される必要があるので、実装時には注意しましょう。
コンバージョンタグ
共通タグを全ページに配置したら、今度はコンバージョンを計測したいタイミングで、共通タグと同じようなコンバージョン用のプログラムである「コンバージョンタグ」を実行する必要があります。
計測タイミングは、「購入ボタンを押した時」や「サンクスページを開いた時」のように「ページの表示」や「ボタンクリック」が主な設定ポイントですが、これはサイトの構成や状況によって様々です。そのため、サイトを理解している担当者が実装する必要があり、主にWebサイトの制作・管理者による作業となることが多いです。
下記の項目をしっかり確認することを徹底しましょう。
- 全ページで実行されているか
- 実行されるタイミング
広告媒体によって、「共通タグ」や「コンバージョンタグ」は若干呼び方が違ったり、使い方が違いますが、これらの設置が完了したら効果測定が可能になります。これらは同時にリマーケティングへの活用も可能となります。

コンバージョンの活用方法について
運用については、大きく二つの活用方法があります。一つは「広告の学習のシグナル」、もう一つは「広告ターゲティング」です。
広告の学習のシグナルについて
運用型広告では目標に最適化される形で、広告が運用されます。特にコンバージョン数やコンバージョン値の増大を目標とした広告設定の場合は、コンバージョン数・値が正しく計測されれば、配信アルゴリズムが学習し、低コストで成果を獲得できる状態 に近づいていきます
広告ターゲティングについて
お問い合わせをした人や商品を購入した人、サイトの特定のページを訪れた人をターゲットとするリマーケティング広告に共通タグやコンバージョンタグで収集したデータを活用することができます。
また、それらのユーザーに類似したユーザーを各広告プラットフォーム内で探しターゲットとすることも可能です。
各広告プラットフォームが提供している興味や関心といった属性ターゲティングに当てはまらないような商品やサービスの場合、類似したユーザーを活用することで効果を高められる可能性があります。