2024年3月のGoogle 検索のコア アップデートについて
2023年は、3月、8月、10月、11月と例年には見られないペースでGoogle 検索のコア アップデートが実施されました。
そして、新たに2024年3月にコアアップデートが実施されています。
検索のアップデートの履歴は、こちらから確認できます。
年に数回検索アルゴリズムとシステムに大きな変更を加え、このようなアップデートをコアアップデートといいます。
簡単に言えば、検索エンジンを強化するためのアップデートです。
2024年3月のコアアップデートは大きな影響がありそうな内容でしたので、本記事で解説いたします。
- 2024年3月のコアアップデートについて分かる
- スパムポリシーの更新について分かる
通常より複雑なアップデート
今回のアップデートは通常のアップデートよりも複雑で、複数のコアシステムに対する変更が含まれ、コンテンツの有用性を特定する方法も一段と進化しているとのことです。
アルゴリズムを徐々に適用・公開していくことをロールアウトといいますが、ロールアウトが完了するまでに1ヶ月ほどかかるということからも、その規模や影響範囲の大きさが想像できます。
目的としては、従来通り「コンテンツの有用性」を高めることが主軸に置かれているようですが、自社サイトに与える影響は注視しておくべきでしょう。
2024 年 3 月のコア アップデートは通常のコア アップデートよりも複雑なアップデートで、複数のコアシステムに対する変更が含まれています。また、コンテンツの有用性を特定する方法も一段と進化しています。
Google は信頼性の高い情報を特定するためにさまざまなシステムを使用しています。それと同様に、コア ランキング システムを強化するためにさまざまな革新的なシグナルやアプローチを取り入れ、より有用な結果が表示されるようにしたのが今回のアップデートです。使用されるシグナルまたはシステムは 1 つのみではなくなります。この変更について説明するため、よくある質問ページも新たに追加しました。
複雑なアップデートであるため、ロールアウトには 1 か月ほどかかる可能性があります。複数のシステムが全面的にアップデートされ、互いに補完し合うことになるため、通常のコア アップデートに比べて、ランキングの変動が大きくなる可能性があります。アップデートが完了したら、Google 検索ステータス ダッシュボードに投稿します。
2024年3月のコアアップデート
スパムに関する新しいポリシーを更新
期限切れのドメインの不正使用、大量生成されたコンテンツの不正使用、サイトの評判の不正使用に対処するための 3 つのポリシーが新たに発表されています。
それぞれ、簡単にまとめると次のような内容になります。
期限切れのドメインの不正使用
期限切れのドメインの検索ランキング、評価を乗っ取る形で引き継ぎ別の目的のサイトへ誘導するような行為を指します。
大量生成されたコンテンツの不正使用
生成AIを利用するしないに関わらず、ユーザーにとって価値のないコンテンツを大量に生成し検索ランキングを操作する行為を指します。
生成AIについて、言及されたポリシーをベースに生成AIを利用しているかどうかが重要ではなく、価値のないコンテンツを生成し検索ランキングを操作することはスパムと見なされます。
サイトの評判の不正使用
評価の高いサイト内に、サイトオーナーの管理が届かない場所で別のサイトのリンクやコンテンツを作成する行為を指します。
いわゆる寄生サイト問題について言及しています。
有用性の高いコンテンツ作成を
今回のアップデートで特に気になる部分として「生成AI」関連の部分があります。
皆さまにおいても、コンテンツ制作について、生成AIの活用というのは一つのテーマでもあるかと思います。
Googleでは価値のないコンテンツを排除したいのであって、生成AIを使いながら有用なコンテンツを制作することを否定してはいません。
それは、Googleが公開している「AI生成コンテンツに関するGoogle検索のガイダンス」という2024年2月に公開された記事を見ても明らかです。
ですので、生成AIの活用については、スパムに該当するような運用でなければ検討しても問題ありません。
Googleが求めているのは、記事の有用性、オリジナリティですのでそれらを意識したコンテンツを作るように心がけていきましょう。