そのサイト、パターンテストしましたか? ABテストのやり方を解説
Webサイトやデジタル広告はアクセス解析で課題を見つけることはできますが、改善方法は自分で考えなければなりません。Webマーケティングにおいて改善方法を見つける手段としてABテストは非常に有効です。この記事ではABテストについて目的や流れなど詳しく解説します。
・ABテストの目的がわかる。
・ABテストを実施する手順を解説。
・ABテストおすすめツールを紹介。
ABテストとは?その目的は?
ABテストはWebサイトや広告で要素を一部変更した複数のパターンでどれがもっとも効果が高いかを確認するためのテスト手法のことを指します。パターンAとパターンBを比較することからABテストと呼ばれていますが、3種類以上のパターンで行うこともあります。
ABテストは複数のパターンを一定期間公開し、ランダムにユーザーに表示されるため、同じ条件で比較することができます。また、テストと認識していないユーザーの行動から判断するため、先入観などない状態で正しく評価できる点もメリットです。
ABテストはあくまで手段であって、目的はクリック率やコンバージョン率を向上させることです。さまざまな要素でABテストを繰り返すことで、Webサイトや広告が最適化されていきます。
ABテストの流れ
① 目標設定
課題を基に「コンバージョン向上」などの最終目標を設定し、それを実現するための具体的な中間目標を立てます。「PVを1.5倍にする」や「直帰率を50%に改善する」など、最終目標に繋がる指標を選定しましょう。
② 仮説・計画
中間目標を達成するためにはどう改善するべきか仮説を立てます。仮説を立てる際はユーザーの立場で考えることが重要です。その仮説を基に期間やパターンなどの計画を立てます。
試したい仮説が複数ある場合は、全てを一度のテストで盛り込んでしまうとどの施策の効果によるものか分析できなくなってしまうので、効果が高そうな施策から1つずつ試していくことが良いでしょう。
③ コンテンツ作成
計画を基にテストで使用する画像やテキストを準備します。
④ テスト実行
テスト中はサイトに不具合が起きていないかなど定期的にチェックするようにしましょう。また、テスト内容に応じて必要なデータ量が集まるまでテストを続け、精度の高い結果を得ることが望ましいです。
⑤ 評価分析
データが集まれば中間目標として設定した指標を中心に評価を行います。その結果から仮説が正しかったのか。仮説と違う結果の場合はその理由は何かなどしっかりと分析し、次のテストの仮説に繋げます。
良い結果が出た場合は本実装します。
ABテストを繰り返して少しずつ改善させていくことで、最終的に大きな成果に繋がります。
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GoogelオプティマイズはGoogleが提供するウェブテストツールで、テスト数の上限はありますが無料で利用できます。操作も簡単ですので初めてABテストを実施するという方におすすめのツールです。