優位表示シェアとは?その活用方法を解説
インプレッションシェアは十分に取れているのに、思ったほどクリックが増えない。リスティング広告を運用していると、こうした場面に出くわします。
表示回数やクリック率だけでは、競合との位置関係が見えていないことがあります。
Google 広告のオークション分析レポートにある優位表示シェアは、そこを補う指標です。定義と、重複率や上部掲載率と組み合わせた読み方を解説します。
- 優位表示シェアの使い方が分かる
- オークション分析の方法が分かる
優位表示シェアの定義
Google 広告ヘルプによると、優位表示シェアは、オークションで自社の広告が他の広告主の広告よりも上位に掲載された割合、または自社の広告のみが掲載された割合です。前半だけを読むと、競合との勝ち負けを表す数字に見えます。ただし後半には、相手の広告が出ていない場面も含まれます。
この指標はオークション分析レポートにあります。数字は他の広告主ごとに出ます。
優位表示シェアが20%の場合は、10回一緒に表示されたうちの2回、相手より上位に掲載されたことを意味するとされています。
広告の重複率との組み合わせ
まず、誰が本当の競合かを絞ります。広告の重複率は、自社と他の広告主が同時にインプレッションを獲得した割合です。重複率が60%なら、自社の広告が出た10回のうち6回は、その相手も一緒に出ていたことになります。
重複率が高いのに優位表示シェアが低い相手は、頻繁にぶつかって負けている状態と考えられます。最優先で手を打つ相手と見てよさそうです。重複率も優位表示シェアも高い相手なら、主要な競合に対して位置を取れていると読めます。入札を上げて取りに行く必要は薄いという見方ができます。
重複率が低いのに優位表示シェアが高い相手は、そもそもあまり一緒に表示されることはなかったと理解できます。このような相手への対応も、それほど優先度が高くはないでしょう。
上部掲載率から自社のポジションを確認
上部掲載率は、自社以外にもインプレッションを獲得した広告主がいたオークションで、他の広告主の広告が自社のものより上位に掲載された割合です。
ヘルプの例では、5%の場合、同時に100回表示されたうち5回、その広告主が自社より上に出ていたと説明されています。
使い方は、重複率で絞り込んだ相手ごとに、ぶつかった場面でどれだけ上を取られているかを測る形になります。分母が同時に表示された回数なので、自社の広告だけが出た場面は入りません。優位表示シェアに混ざる「自社のみ掲載」を除いて、正面から競り合ったときの負けだけを取り出せる指標です。
重複率が高く、上部掲載率も高い相手からケアしていく必要があります。上部掲載率が高くても重複率が低ければ、めったに当たらない相手なので優先度は下がります。
また、特定の相手の上部掲載率が上がってきた場合は、その相手が入札や広告の品質を強化してきている可能性があります。定期的に見ておくと、競合の動きの変化に気づくきっかけになります。
広告ランクを上げることが最善
広告ランクを見直すことで競合より上位に表示される可能性が高まります。Google 広告ヘルプでは、広告ランクは、広告が掲載可能かどうかと、他の広告主と比較した掲載位置を決める数値とされています。
同じページには、上部や最上部に掲載される割合を上げる方法も示されています。広告の品質とランディングページの利便性を高めるか、入札単価を引き上げるかです。
推定クリック率・ランディングページの利便性・広告の関連性という広告の品質を高める3つの要素を確認してみてください。
LINEヤフー広告でも同様の指標で確認
LINEヤフー広告にも同じ考え方の指標があります。LINEヤフーの説明では、自社の優位表示率は、自社の広告が他社の広告よりも検索結果ページの上位に表示、または自社の広告のみ表示された割合です。自社のみ表示を含む点は Google と同じです。
上部掲載率にあたるのが他社の上位表示率、広告の重複率にあたるのが自社との重複表示率になります。名前が違うだけで扱い方は変わりません。
日々の確認が重要
優位表示シェアや上部掲載率、重複率は組み合わせて使うと現在のオークションがうまく行っているのか、競合との位置関係なども含めた理解が進みます。
毎日確認する必要はありませんが、定期的に確認しておくことで状況の変化に対応しやすくなります。
