コンバージョン率をUP!ヒートマップ分析のコツ
「Webサイトへのアクセスはあるが、コンバージョンが増えない。」
「どのコンテンツがユーザーに受けているか分からない。」
「コンバージョン率を上げるために、サイトを改善したいがどこから手をつけたら良いかわからない。」
このような悩みをお持ちのマーケティングご担当者の方は多いと思います。
Webサイトのユーザーの行動を可視化する「ヒートマップ」を利用することで、このような悩みを改善していくことができます。
本記事では、ヒートマップ分析のコツをまとめていますのでぜひご覧ください。
また、この記事ではヒートマップツールについて特に推奨しているものはありません。
ヒートマップ、スクロール、熟読エリアなど各種マップを確認できるツールであれば、問題ないと考えています。
- ヒートマップ分析のコツが分かる
遷移先ページ、回遊率の確認とクリックヒートマップ
基本的に、ヒートマップ分析はページ単位での分析になります。
まずは、コンバージョンに近いページから分析するのが良いと思います。
ただし、コンバージョンに近いページの一歩手前のページ、例えばトップページや一覧ページがボトルネックになっている可能性も考えられますので、それらのページも一通りチェックしておきましょう。
トップページや一覧ページなどを分析する場合には、「遷移先のページがどこなのか」「回遊率はどれぐらいなのか」をまずはチェックしましょう。
これらのページはコンバージョンに直接結び付かずとも必要なページですので、個別のページへユーザーを繋げられているか確認しましょう。
BtoCではスマホ、BtoBではPCとサイトの性質ごとに優先すべきデバイスが変わることも念頭にヒートマップの画面サイズを調整しておきましょう。
どこのセクションが良くクリックされているのか、クリックベースのヒートマップで分析するとユーザーの回遊導線が明らかになってくるはずです。
クリックされているセクションとされていないセクションでは、何が違うのか仮説を立て改善できるようにしていきましょう。
回遊率について
回遊率の判断基準ですが下記のようなサイトを参考にしましょう。
回遊率についての参考URL
https://cxl.com/guides/bounce-rate/benchmarks
ECサイトであれば60%程度の回遊率が平均とされていますので、それを下回る場合にはテコ入れを検討すると良いでしょう。
熟読エリアとスクロール
実は、離脱するユーザーの中には次のページへ遷移している「良い離脱のユーザー」も含まれるので、分析する際にはしっかりと切り分ける必要があります。
回遊しているユーザーに対する分析では、スクロール率と合わせて確認することで、何に関心を寄せ別のページへ遷移するのかを理解することが出来ます。
熟読エリアの分析と合わせることで、回遊ユーザーとそうでないユーザーで関心のあるコンテンツや重要なコンテンツへの理解を深めるコトが出来ます。
UIの検証
まず、クリックはUIの検証に活用できます。
単純にクリックの多いリンク、場所を確認することも大事ですが、画像などクリックしても意味のない場所をクリックしていないか、ユーザーに誤解を与えるようなデザインでないかという視点での分析も重要です。
BtoBの商材は、即コンバージョンすることはほとんどなく、通常は社内での検討のために何度もサイトを訪れる可能性があります。
そのため、ナビゲーションへのアクセスが増加しスクロール率の低下や離脱率が上がる傾向にあります。
ですので「スクロール率が低い、離脱率が高い=改善が必要」という結論を導き出すことは避け、自然なユーザーの動きかどうかを判断しましょう。
コールトゥーアクション(CTA)の改善
「申し込み」などのアクションを促すコールトゥーアクション(CTA)のセクションの分析にも利用できます。
CTA付近のクリック数などを確認し、CTA付近まで到達したユーザーに対し、クリックしたユーザー数が少ないようであれば位置を変更したり、ポップアップ、ナビゲーションなど別の導線設計も検討しましょう。
コンバージョンの見直しも有効です。
申し込みではなく、資料請求に変更するなどコンバージョンのレベルを変化させる施策も検討しましょう。
また、コンバージョンが発生しても売上に直結するようなコンバージョンが少ないのであれば、テキストや訴求内容を変更することを検討しても良いでしょう。どのような資料がダウンロードできるのか、どのようなメリットがあるのか。そういった点をしっかりと整理する必要があります。
ユーザーが欲しい情報の特定
スクロールと熟読エリアを一緒に分析し、良くページを見ているユーザーが気に掛けているコンテンツを見つけましょう。そのコンテンツは、ユーザーが求めている情報であると考えられるので、上部に移動させたりコンテンツをさらに充実させたり、様々な仮説を立て活用すると良いでしょう。
ユーザーの価値による分析
コンバージョンしたユーザーとそれ以外とを分けて分析できるツールでは、コンバージョンしたユーザーに対する各種ヒートマップと、それ以外のユーザーのヒートマップとを見比べてみましょう。
様々な気づきを得られるはずです。
例えば、離脱している場所やクリックしている場所の違いなど行動の差について確認してみましょう。
またコンバージョンしたユーザーの行動からコンテンツの優先順位を特定したり、不要なコンテンツを削除するなどサイトのブラッシュアップに活用しましょう。
申し込みなどのコンバージョンを中々得られない立ち上げ初期のWebページでは、「ページの滞在時間」や「スクロール率」、「キーページの閲覧」などのマイクロコンバージョンに焦点を当てることで、それらを達成したユーザーとそれ以外のユーザーを比較し、サイト改善に役立てることができるでしょう。
LPであれば「型」を意識することも重要
LPであれば、コンテンツの構成に一定の「型」があります。
それらを意識して構築しておくことでヒートマップ分析を始めるまでに、それなりの回遊率やクリック数を得られる状態にもっていくことが出来ます。
ただし、「型」は最適解ではなく初期の分析コストを下げることができるという程度のものです。
「型」に加えてヒートマップ分析を行うことで、より精度の高いLPへと育てていくようなイメージで運用しましょう。
検索で調べたり下記記事などを参考にし、「型」に沿ったLPを作成しましょう。
継続した改善が必要
ヒートマップ分析を含めたサイト改善には、終わりがありません。
日々、改善点を探しより良いコンバージョン率、コンバージョン単価を目指し運用していく必要があります。
継続してリソースを割くことは、負担になることもあるでしょう。
そのような場合は、作業を軽減するための効率的なツールの導入やデジタルマーケティングの支援を得意とする企業に依頼するなどパートナーを見つけることも選択肢の一つです。
Webサイトを運用し、ビジネスを拡大するという目標に向かって一歩ずつ前進できる仕組みを構築していきましょう。